宜野湾市議会 > 2009-12-17 >
12月17日-06号

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  1. 宜野湾市議会 2009-12-17
    12月17日-06号


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    平成21年 12月 定例会(第350回)     平成21年第350回宜野湾市議会定例会会議録(第6日目)                           午前10時03分(開議時刻)                      平成21年12月17日(木)                           午後3時17分(散会時刻)1.出席議員(25名)    議席番号  氏名      議席番号  氏名      1  伊波秀男       2  大城君子      3  喜舎場 保      5  座間味好子      6  佐喜真 進      7  谷畑 誠      8  呉屋 等       9  知名朝喜     10  島 勝政      11  知念吉男     12  我如古盛英     13  桃原 功     14  森田 進      15  岸本一徳     16  新垣善正      17  比嘉憲康     18  又吉清義      19  呉屋 勉     20  平良眞一      21  伊波廣助     23  伊波一男      24  大城政利     25  伊佐光雄      27  島袋亀次     28  仲村春松2.欠席議員(1名)    議席番号  氏名      議席番号  氏名      4  天久盛忠3.欠員2名(22番、26番)4.説明のために出席した者      職名     氏名        職名     氏名    市長      伊波洋一     副市長     安里 猛    教育長     宮城茂雄     水道事業管理者 多和田真光    総務部長    仲村 隆     企画部長    城間盛久    基地政策部長  山内繁雄     福祉保健部長  平田康夫    市民経済部長  新田宗仁     建設部長    稲嶺盛政    教育部長    伊佐友孝     指導部長    下地邦敏    消防長     呉屋正成     会計管理者   赤嶺京子5.議会事務局出席者      職名     氏名        職名     氏名    事務局長    石川義光     次長      松川正則    議事係長    多和田真満    主任主事    宮城秀樹    主任主事    上地章弘     主事      伊禮理子6.会議に付した事件は議事日程第6号のとおりである。                議事日程第6号              平成21年12月17日(木)午前10時開議 日程第1 一般質問    (1) 仲村春松       (2) 島袋亀次    (3) 喜舎場 保 ○議長(伊波廣助君) おはようございます。ただいまから第350回宜野湾市議会定例会第6日目の会議を開きます。(開議時刻 午前10時03分) 本日の日程は、お手元に配付してあります議事日程表第6号のとおり進めてまいります。 日程第1.一般質問を行います。28番 仲村春松君の質問を許します。仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 皆様、おはようございます。議長よりお許しがございましたので、質問を行います。本日の1番バッター、民政クラブ、仲村です。 12月に入りまして、忘年会シーズン、酒を飲む機会も多くなると思います。それに加え、インフルエンザも夜のちまたに潜伏しているかもしれませんので、くれぐれも皆様、体調管理に気をつけて年末年始を乗り切っていきましょう。 それでは、通告してありますことについて、1番から5番まで、順番どおり進めてまいります。 1番、市内における沖縄防衛局発注事業市内建設業者優先活用への市長の働きかけについて、平成19年3月定例会で、本員は本市の瑞慶覧基地内に建設される海軍病院の本体工事が沖縄防衛局より発注された際、今後、付随するこれからの多くの工事を市内業者が指名できるよう、市長は働きかけるべきではないかとお伺いした際、副市長は答弁で、「キャンプ瑞慶覧における普天間地区神宮周辺海軍病院の移設というのは好ましいものではないという立場でございますので、こういった要請はしていない。そして、現段階では文化財の試掘調査を実施中とのことで、すぐ関連工事が入るものということは認識をしておりません」と答弁されていますが、本員が平成21年11月に偶然にも工事現場をフェンス外の建物の屋上より視察したところ、大々的に大型クレーン車3台、ダンプカーがひっきりなしに出入りし、バックホーが地山を伸び伸びと掘削をし、病院の基礎と思われる鉄筋も配筋され、着々と工事がなされ、非常に活気ある状況でありました。 本員がインターネット沖縄防衛局の平成20年3月から平成21年7月までの海軍病院関連の工事の入札・契約状況を検索したところ、余りにも市内業者が少ない状況でございました。 そこで、質問いたします。市長は、自分自身イデオロギー海軍病院建設に反対の立場をとったにもかかわらず、このように工事が大々的に着々と進行していることに対しましてどのような御見解をお持ちですか、お伺いいたします。 あとは自席にて質問いたしますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 市長。 ◎市長(伊波洋一君) 仲村春松議員の質問にお答えいたします。海軍病院の移設、建設については、これまでも御説明しておりますけれども、この地域は琉球王国時代から、毎年9月に琉球国王が宜野湾の並松街道を通り普天満宮を参詣するなど、歴史的にも地域住民に厚く信仰されたよりどころ、由緒のある地域でございます。そのようなことから、この地域において、いわゆる埋蔵文化財地域でもございますが、その地域にあえて巨大病院を立地することはふさわしくないと、このように日米両政府に対して建設見直しを求めてきたところでございます。 現在、確かに建設工事が着手されておりますけれども、市としては現在の場所への建設は認められない立場で、現段階でも防衛省に対しては中止を求めているところでございますので、引き続き現在取り組まれている沖縄の海兵隊のグアム移転など、これから新政権のもとで新たな段階に入っていくわけでございますが、やはりその必要性等を含めて、引き続き政府に対しては働きかけてまいりたいと、このように考えております。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 本員は、やはり市長の自分自身イデオロギーの立場と、9万6,000市民の市長という立場を考えれば、やはり自分のイデオロギーは置いておいて、現実的にこのように着々と進んでいるのですから、中止を市長が幾ら求めても、そのまま着々と私は進行していくと思います。ですから、市内の大変仕事に困っていることを、市長の考えとは切り離して、宜野湾市の地域に現実にできるのであれば、やはりそれは市長は市内業者優先に動くべきだと本員は考えます。 質問します。市当局は、海軍病院関連の工事の発注、入札、落札状況のデータをインターネットで調査をして把握していますか。把握しているのであれば、御見解をお聞きします。 ○議長(伊波廣助君) 基地政策部長。 ◎基地政策部長山内繁雄君) お答えします。インターネットで一応資料は検索をしてございます。それからすると、入札に参加された市内の業者が何件かあると。ただ、落札はしていないというふうに理解をしております。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 本員がインターネットで調べたところ、明らかに海軍病院関係と思われる工事が、平成20年3月から平成21年7月までの間に79億4,858万5,500円が落札されています。特に、工事には特殊な工事もあるでしょうが、土木工事ではほとんどの業者ができる土工事、主な機械が掘削機械のバックホー、そしてダンプトラック、オペレーター等、そういった本市でもたくさんの指名競争参加願が出されていると思いますが、その指名が自分が見たところ、21業者の指名のうち1社しかないのです。そういうことを考えれば、やはり働きかけてはいないのではないかということがうかがえられます。 実際、私は先ほど申し上げましたが、市長は由緒あるところだから建設には反対ということで、働きかけはしていないということでございますが、この働きかけはしたのかしなかったのか、要するに沖縄防衛局で宜野湾市に建設される工事であるから、何とか市内の業者を優先的に指名していただきたいというふうなことはやっていないのか、もう一度御答弁ください。 ○議長(伊波廣助君) 基地政策部長。 ◎基地政策部長山内繁雄君) お答えします。先ほど市長からも答弁がございましたけれども、宜野湾市としてはそういうことはやっていないということでございます。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 当局に申し上げますが、市民の中には建設業という仕事を生活の糧としている市民がいます。その市民が仕事が減って不景気となっている昨今、仕事が欲しいという立場の市民に対して働きかけるべきではないでしょうか。そして、仕事の少ない建設業の方も一宜野湾市民であり、納税者でございます。市長は、自分自身イデオロギーだけで、きれいごとばかりやっていますが、市長という立場は時には自分の心の中も抑えて、市民の経済状況も考えながら、やはり泥をかぶり、こういった優先指名をお願いするといったことも私は必要だと思っています。 その件は、今後、市当局がこれからも発注があるのか、このあたりを調べて、やはりこれからでもできる工事があれば、指名をさせてくださいと言うのが筋ではないでしょうか。反対したからといって工事がとまっているわけではないわけです。反対して、工事が見直されるなら別です。新政権になっても、これは検討もされなかったです。それからすると、やはり自分の思いはどのレベルなのか、よくお考えになって、本当は神宮の後ろ側につくってほしくないという気持ちはわかります。しかし、ここが提供施設であることは、日米安保条約の状況の中で着々と進められることを予想して、やはり動くべきだと思います。 この件は、以上にとどめておきます。次に移ります。 2番、市職員の不祥事の再発防止について、市の元職員が勤務中に車を使用不能にする事故を起こし、その上、うそをついての同僚に身がわりをした事件、またその本人が3年間にわたり税金のごまかしを行ったことについてお伺いいたします。聞くところによりますと、職員の中には、昼、出先のわからないまま5時ごろ戻ってきて、それから残業をすることもあるということですが、事実ですか。 ○議長(伊波廣助君) 総務部長。 ◎総務部長(仲村隆君) お答えいたします。総務部では、今、議員の御指摘の職員がいるかどうかということについては承知をしておりません。出先に出てということですけれども、それが公務なのかどうか、確認も必要と思われます。職員は、勤務時間及び職務上の注意力のすべてを職責遂行のために従事する必要があることになっております。 今回の不祥事から、平成21年7月31日には市長からも庁内放送として、市民へのおわびと、それから職員の注意喚起、それから文書でも通知をしております。今後は、職員を直接管理する所属長に対しても、今回の不祥事を踏まえながら反省を踏まえて、職員の管理を徹底してまいりたいと思っております。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 3年間の税金のごまかしをどうして見逃したのでしょうか。民間では考えられないことですが、今後このようなことが起こらないとも限らないので、今後の管理体制はどうなるのか、お伺いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 福祉保健部長
    福祉保健部長平田康夫君) お答え申し上げます。元職員は、平成19年の4月に定期人事異動国民健康保険課に配属されまして、保険税係の賦課徴収、更正決議等の電算入力を担当させておりました。今回の調査をやった中で明確になったのが、最初に不正更正をしたのが、コンピューターの入力の履歴から判明したのが平成20年5月30日にされたことが確認されております。 議員御指摘の過去にさかのぼってということですけれども、課税関係、3年ほど修正検討がございますので、19年度につきましても、最初に本人がやったのは去年の5月30日ということでございます。このような不正は大変本当に申しわけないとは思うのですけれども、性善策の中で業務を進めているということもありまして、職員との信頼関係の中で業務を進めているということがございますので、本当に想定外のことであったということは、今、反省しているところでございます。 したがいまして、二度とこのようなことが起こらないように、管理体制につきましては、以前、経過報告の中でも申し上げましたとおり、国保課の端末すべてから税更正ができるようにということで、窓口でのスピード化を図っておりましたけれども、やはり安全が第一だということもございますので、保険税係4台のみに税更正の権限を設定したのが10月でございます。そして、税の更正手続した入力内容につきましては、内容確認を本人以外にもちゃんと確認ができるように点検させる体制を強化もしてございます。 そして、月々の月次処理におきましても、税務課の所得データと国保課の所得データとのアンマッチ項目を設けまして、課長決裁ができるように事務改善もしてございます。しかも、今後のこともございますので、手落ちがないかどうか、IT推進室電算委託業者を交えてのセキュリティー強化の協議を重ねて防止策を講じていきたいというふうに考えております。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 民間企業の中では、職員に日々の日報を簡単に横線で、何時から何時までこの仕事をした内容を1日の仕事終了時に上司に提出されておるところも多くございます。本市でも、職員の行動を把握するために、1日の仕事の報告をさせる簡単な自己申告を提出させてはいかがなものかと考えますが、その点に対します当局の御見解をお聞きします。 ○議長(伊波廣助君) 総務部長。 ◎総務部長(仲村隆君) お答えいたします。本市におきましては、業務を進めるに当たりましては、まず全体の年次計画を立てます。年次計画を立てながら、業務を取り組んでまいります。その業務計画に基づきまして、月次ごとの計画とか、あるいは日々の作業日程をつくってまいります。このようなスケジュール管理は、ほとんどの部署でそういう形で行われております。 ただ、1日の業務報告を職員が行っているかという質問と御提言ですけれども、日々の業務の時間内におきまして、その都度上司への相談や報告、あるいは連絡等を行いながら業務を進行させている、執行しているということでございます。特別に業務終了後に、前とか後に定期的に上司に報告ということは行っておりません。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 部長、これは日報というのはそう時間がかかるものではなくて、ただ8時半から12時まで事務整理をしたと、またどこどこの税金の何かをやったとか、専門的ならわかるはずですから、上司が職員の行動を把握していないからこういうことが起こったわけです。ですから、今後、係長、課長が把握できるように、この職員は今どういう仕事をして、どの程度かかるのだなということを、こういうことを義務化すれば、いろんなまた行財政改革の参考にもなると思います。この部署はちょっと余裕があるとか、ここはもう残業して大変だなと。 ですから、大変な作業ではないのです。表をあらかじめ用意して、ここにすぐフリーハンドで何時から何時まで何をした、事務処理だったら事務処理、年休だったら年休、そういうふうなことを民間会社では常識でございますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。 次に、事件を起こした元職員の処分は、市報では免職処分となっているが、議会での資料では懲戒免職処分となっております。どちらが正しいですか。また、免職処分懲戒免職処分との違いについてもお伺いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 総務部長。 ◎総務部長(仲村隆君) お答えいたします。免職は、懲戒免職分限免職、2つに区分されます。懲戒免職は、地公法第29条に基づく処分であります。職場内の綱紀粛正及び規律と秩序の維持を目的として、懲罰の意味合いで行う免職であります。あらゆる懲戒処分の中で最も重たい処分でございます。それから、分限免職、これは地公法第28条に基づく処分であります。組織の能率的運営の維持、確保を目的として行われます。具体的には、事故とか災害等で長期間の行方不明者、あるいは心身の故障、いわゆる病気等で職務への復帰が不可能とか、そういう理由などで行う免職が分限免職であります。 今回の処分は、地公法第29条第1項第3号、全体の奉仕者たるにふさわしくない非行のあった場合に該当しております。よって、これは懲戒処分としての免職処分、今回のものは懲戒処分としての免職処分であります。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 懲戒免職が正しいのであれば、やはり市民は大変関心を持って、どういった処分を受けるか関心がありますから、やはりこういった市報、何万部と市民に行き渡る市報については特に注意を払って、大変意味のあることですから、間違わないでいただきたいと思います。そのことは意図的に行ったかどうか、確認いたします。 ○議長(伊波廣助君) 総務部長。 ◎総務部長(仲村隆君) お答えいたします。表現の若干の微妙な違いですけれども、同意語でございますので、その辺、表記の仕方が正式なものではなかったということについてはおわび申し上げますけれども、意図的云々ではなくて、意味合いとしては同じこと、いわゆる懲戒の免職処分ですけれども、一般的な呼び方としては懲戒免職とか、こういう形の呼び方もしたりしておりますので、今回、ちょっと表現がまずかった部分についてはおわびしますけれども、意図的云々ではございません。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 意図的でないということでありますが、今後、こういった不祥事についてのおわびが二度とないように、職員のやはり管理体制については、また十分管理していただきたいと思います。 1人2人の職員の不祥事で、また税金の改ざんで、すべての職員が悪く見られても、これはいけないと思います。ですから、まじめに働いている職員のことを考えますと、先ほど本員が提案したことも検討をよろしくお願いいたしまして、次の質問に移ります。 3番、米軍基地普天間飛行場の移設について、市長は、在日米軍再編に関する日米政府間合意では、普天間移設海兵隊移設は不可分と規定されていますが、市長はこのことは御理解されておりますか、お伺いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 市長。 ◎市長(伊波洋一君) 仲村春松議員の質問にお答えいたします。ただいま議員の御指摘の沖縄からグアムへの海兵隊の移転と辺野古への普天間の代替基地建設というのは不可分であるということは承知しているかという質問でございますが、これについては、米側がそのように主張しているということは承知しております。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 市長、米側ではなくて日米政府間、当時の橋本総理と米軍の合意で、沖縄にある普天間飛行場は沖縄に代替施設をつくって、移設するということが明文化されていますか、日米間で合意されていますかということをお聞きしているので、市長の今の言い分だと、米軍が勝手に言っているというようなことで、そういう合意がなされているかということです。要するに普天間飛行場の移設は、条件がつけられていますかということです。 ○議長(伊波廣助君) 市長。 ◎市長(伊波洋一君) 仲村春松議員の質問にお答えいたします。再編実施のための日米ロードマップ合意、2006年5月でございますが、そのロードマップ合意の中に、普天間飛行場代替施設としての辺野古への施設建設について合意がされていることは承知しております。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 本日の新聞にもございましたが、アメリカ側は、この移設作業を進めなければ、グアムでの移転先も平成14年には間に合わないと、おくれると。つまり普天間飛行場の移設があって、米軍の海兵隊の条件があって、米軍の海兵隊はグアムに移設するわけです。そして、米軍の海兵隊の費用の59%を日本が持ちましょうというのが日米間の合意で、市長はきのうまでの議員諸公に対する答弁では、あたかもこれと切り離した考え方を持っていて、非常に御自身に都合のよい解釈をなさっているのではないですか。 新聞報道を見れば、やはり移設先が決まらないと沖縄からの海兵隊8,000名も動かないということです。それが常識ではないですか。そして、移設先を探していますが、県外にも見当たらない、そしてグアムでも引き受けない。グアムはもともと飛行場があるわけです。アメリカは普天間がなくなったら、極東の安全、宮古、八重山が有事になった場合、普天間からしか間に合わぬということで、普天間の機能を日本のどこか、できれば沖縄に置くという条件のもとに、沖縄にたくさんの海兵隊が住んだら、いろんな事件、事故が起きるだろうということで、過去の歴史を踏まえて移設を合意していることでございます。それが常識でございます。ですから、この移設先を決めなければ普天間の海兵隊も移動しないということが、本員の考えに対する御見解をお聞きします。 ○議長(伊波廣助君) 市長。 ◎市長(伊波洋一君) 米軍再編合意というのは2つありまして、1つは2005年の10月、日米同盟、未来のための変革と再編という合意です。この合意においては、沖縄の海兵隊と岩国やハワイも含めた第3海兵機動展開部隊というのがあるわけですけれども、この司令部が沖縄にありますが、それがグアム及びその他の場所に移転するとされました。残りの海兵隊部隊は再編されて、海兵隊機動展開部隊旅団に縮小されて沖縄に残ると。沖縄に残る部隊のために、やはり海兵隊基地航空基地が必要であると。というのは、地上部隊がそこに残るので、必然的に航空部隊は残らなければいけないということの論拠のもとに、辺野古へのL字型案というのが合意されたわけであります。今まで、この3年間、そのことが説明されてきたと、このように承知しております。 ですから、議員が御指摘のことはそういうことかと思いますが、ただその半年後の2006年5月に、再編実施のための日米ロードマップというのが合意されましたが、そのときにこの中身は変わっております。どう変わっておるかというと、約8,000名の第3海兵機動展開部隊の要員とその家族9,000名は、部隊の一体性を維持するような形で、2014年までに沖縄からグアムへ移転すると。ほぼこの8,000名というのは沖縄の常駐部隊全体と見て間違いないと思いますが、それが移るということが合意されました。 そして、沖縄に残る部隊は、司令部や陸上、航空戦闘支援及びその他基地支援という能力を持った海兵空地任務部隊として構成されると、こういうふうに位置づけられておりますが、今申し上げた再編実施のための日米ロードマップは、この3年間、政府からは説明されておりません。どうしてかといいますと、このことを米国が日本政府に対して正式に通知していないからです。その照会に対して、常に未定であると言ってきたわけでございまして、でも米国においてはグアム統合軍事開発計画というのがつくられて、着々とアセスが行われて、去った11月20日にその内容が明らかになったわけでありまして、その中で沖縄の海兵隊はほぼ全体的にグアムに行くということがほぼ明らかになっているというふうに理解しております。 ですから、議員の御指摘について、疑問なのはもっともだと思いますけれども、ただ今政府もこのことについて米側にきちんと照会をして、国会に対しても説明をするということが約束されておりますので、いずれこのことは明らかになるでありましょうし、既にもう明らかにされている今の環境影響評価ドラフトの中において、海兵隊は今後、沖縄にいるのではなくてグアムにいて、そこから日本や、あるいはフィリピンやその他、東南アジアなども含めた、オーストラリアもそうですけれども、そのあたりにおける安全保障の役割を担うというふうに明確にされております。 ですから、私は宜野湾市長として、この間、2006年の7月の計画や、あるいは2007年のグアムの調査、そういうのを踏まえて、また2008年の下院軍事委員会への海軍長官の報告書を踏まえて、同じようなことを政府に対してもたびたび訴えてまいりましたけれども、受けとめてもらえなかったわけでございます。 やはりそのこと自体がおかしな話でありまして、議員御指摘のように、60.9億ドルも日本の政府がお金を出しながら、本当のことが隠されていて、普天間の代替施設をつくることだけを沖縄に義務づけていると、そういうことがこの間、沖縄で議論されてきたわけでありますから、やはりそこについてはしっかりと政府としてただしていかなければいけないだろうと思っております。 私としましては、普天間を辺野古へつくるということの合意は、普天間の部隊が行くからつくるということを、名護市長にしても、沖縄県知事にしても受けとめて、それを合意したのであって、部隊はグアムへ行くのに、貴重な海を埋め立てて、巨大な海兵隊航空基地をつくるということを合意したわけではないのではないかということを政府に対して申し上げているわけでございまして、ここが今明らかになっている以上、その部分についてはやはり事実は何であるのかということをしっかり見届ける必要があると、このように理解をしております。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 市長のおっしゃっていることも、よく理解できています。ただ、こういった市長がおっしゃる沖縄から海兵隊が移るということは、普天間が移設されて初めて実現されることなのです。それは、アメリカの海兵隊グアム移転予算が、本年度まではアメリカ政府で計上されましたが、来年度からわからないですよ、日本の動向では。そして、日本政府も辺野古移設の今年度予算を計上しております。なぜなら、まだ結論が出ていないから。 はっきり言いまして、普天間の移設が決まらない限り、グアムへの移設も厳しいかと思います。ですから、市長は御自身の都合のいいことだけを解釈して、では移設先はどこにするのですか、どこが引き受けるのですか。それは条件として、だれでも理解しています。これは条件として聞いていないというのでしたら、この根拠を示してください。普天間飛行場が返還されるに当たり、代替施設をつくらないでいいということがアメリカで承認されていたら、この根拠を示してください。 だから、本員は移設先が決まらない場合は、グアムの移転も厳しくなるわけです。ですから、本市の市長としては、移設先のことは別に言う必要はないかということを、自分のイデオロギーを抑えて、そう本員は考えているわけです。御見解がありましたらどうぞ。 ○議長(伊波廣助君) 市長。 ◎市長(伊波洋一君) 仲村春松議員の質問にお答えいたします。沖縄からグアムへの海兵隊移転については、ことしの4月に国会においてグアム移転協定の審議がなされて、一応承認をされておりますが、その際に政府から答弁としてあるのは、沖縄からグアムへの移転、この条約は普天間の辺野古への代替施設建設を義務づけるものではないというふうになっております。ただ、やはり日本政府の60.9億ドルの資金の支出、融資も含めてでございますが、それは当然義務づけるものであります。同時に、あわせて米側においては、対応する40億ドルを支出して、グアムへ移転をするというふうになっているわけです。 グアムへの移転のロードマップの合意、2006年5月の合意の中でも、普天間飛行場代替施設の建設が沖縄から海兵隊のグアムへの移転を条件づけておりません。代替施設の進展というふうになっておりますが、今、新たな新政権になって、政府の意思として、主権国家としての日本政府が米側に、辺野古への移設については再検討するということが一昨日の基本的な確認でありまして、そういう国の意思が今出ている以上、それはやはり国の意思として、米国と沖縄県民の思いを受けて今行おうとする、その姿勢を私は高く評価しております。 ですから、市としても、これまでも申し上げてまいりましたけれども、やはり海兵隊の新たな基地を沖縄県内につくる必要はないと思いますし、まさにどこか移設ではなくて、部隊がグアムへ行く以上、さらにアンダーセン空軍基地には飛行場が2つある以上、なお一層つくる必要はないのではないかと。どういう役割のために辺野古の基地が必要であるのかというのをきちんと説明してもらって、ほかの基地、自衛隊基地なりを含めて、そこで代替をしていただければいい話ではないのかと、あるいは嘉手納もそうなのですけれども、そういう意味では、そこら辺のことをもっとより国民に、あるいは国会に政府は明らかにする必要があるのではないかと。 つまり60.9億ドルのお金が、これは国民の税金です、それが使われているわけですから、そのことを私たちが明らかにしてもらう要求が当然できることでしょうし、アメリカはそのことをしっかり説明していかなければいけないだろうと、このように思っておりまして、そういうことを申し上げているのであって、私が単なるイデオロギー的な意味でそのことを申し上げているということではないと。それで、民主党自身が、あるいは現在の政権自身が、そのことを米国に対して突きつけているということをぜひ御理解願いたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 市長、日本のトップは鳩山首相ではないですか。鳩山首相は、きのう、首相本人が日米合意を破棄する考えはないとおっしゃっています。最新のインターネットでは、きのうの晩ですけれども、自由民主党の谷垣総裁と党首会談を行い、普天間は2014年までには時期はおくらせないとして、大々的に報道されています。これは根本的に考えれば、日本政府の立場は条件をのむかのまないかです。だって、最初から条件もついているのに。市長は、この条件がついていない状況で、だから冒頭申し上げた御自身の都合のよいほうに解釈して、市民にあたかも実現するかのような非現実的なことを申し上げていると本員は考えています。ほかの方はどうかわかりません。 解決する道は、県内移設を容認するか、それか県外のどこかが引き受けるか、アメリカが条件を引き下げるかです。しかし、今の新聞報道を見ていると、アメリカはこの条件を取り下げる要素は一向に見当たらないわけです。ですから、鳩山政権だってそのことに悩んで、今、結論を出すのを先延ばししているのではないですか。だから、本市の市長として、やはり移設先をどこがいいとか、できないことを言うべきではないと私は考えます。今後そのことがどうなるかわかりませんが、私の予想はそういうことで進むのではないかと思います。 そこで、市長、仮の話をしたらよくないことではございますが、普天間がどこかに移設されれば、やはり前回、うちの会派長が申し上げた軍転特措法の沖縄振興法の要するに延長も今後取り組むべきだと本員は考えます。そのことをこれ以上議論しても平行線ですから、答弁は求めないです。 ただ、ほとんどの県民、国民が常識的な、私の言っていることが常識だと思います。やはり条件はまだ生きているわけです。この条件を米国がおろさない限り、やはり市長がおっしゃることは実現しないわけです。 次の質問に移ります。下水道の整備について、市内全体の整備計画について、本市において下水道が整備されていない地域を御説明ください。それから、整備されていない地域の整備計画についても御説明ください。それと、おくれている理由についてもお伺いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。市内全体の下水道の整備計画についてですけれども、本市の汚水下水道は、北側の伊佐処理分区と南側の大謝名処理分区の2系統に分流していますが、両処理分区の境界線上である上流地区の中原区が一番の最上流地区でありますが、整備状況としてはほぼ1周しており、現在、最上流の中原地区を重点的に今整備している状況ではございます。中原地区の下水道整備につきましては、現在、約73%程度が整備済みでありますが、今年度においても市道中原6号を中心にして整備する予定で、平成21年12月、今月から工事に着手しております。平成22年の2月末の完成を予定しております。 また、市内にはあちらこちらで、今御指摘の未整備箇所等も点在しています。それらの未整備の理由としましては、個人所有の土地に管の布設をしなければ自然流下が困難な地形等があり、地権者の承諾が得られないまま現在に至っている状況等があります。 今後は、中原地区や宇地泊・佐真下両区画整理地区など、開発地区を重点に整備を図りながら、並行して過去に地権者の承諾が得られなかったところ等は地権者との再交渉を進めて、整備の実施を図っていきたいと考えております。下水道事業の整備については、市全体の計画としてはほぼ順調に進んでおり、事業そのもののおくれは今現在ないものと考えております。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 本市の公共下水道整備率についても御説明ください。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。平成21年の3月末現在で、公共下水道の供用開始された区域人口に対して、現在接続率は97.4%で、本島内でも高い接続率だと思っています。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 下水道を整備したら接続できる地域と、まだ下水道が整備されていなくて接続できない地域がありまして、整備された地区については97%ということで、本島でも2番目ということの御説明でございますが、今後、やはり下水道が整備されていない地区もやはりいろんな問題、例えば地主の許可がないとか、ポンプアップしなければいけないとか、いろんな問題がございましょうが、やはり下水道を整備することは環境衛生的に大変すばらしいことです。また本市が整備率が沖縄一になれば、またそれだけ本市の環境がいいということでございますから、今後ともよろしくお願いします。 それで、当局は接続するためにどのような努力をなさっているか、お伺いします。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。下水道へ接続させるためにどのような対策をとっているかということですが、現在下水道課においては普及嘱託員を配置し、供用開始地区を日常的に未接続しているところについては戸別訪問及びビラ配布等を行っています。また、市のホームページにも接続普及ページを掲載しており、年間の行事として、9月10日、下水道デーや市健康福祉都市づくりフェアにおいて、下水道の役割や接続相談コーナーなどを設置して、市民への啓蒙活動を実施しております。 また、個人負担の軽減という形で、接続工事費について、30万円を限度に無利子貸付基金より40回払い等の貸し付け等も行って、接続を普及するよう努めております。 ○議長(伊波廣助君) 仲村春松君。 ◆28番(仲村春松君) 下水道の接続は、ほとんどの家庭が環境衛生上、接続できますように、また市職員には頑張っていただきたいと思います。 5番目の学校給食センターについては、民営化については次に回したいと思います。ありがとうございました。 ○議長(伊波廣助君) 以上で28番 仲村春松君の質問を終わります。 ○議長(伊波廣助君) 暫時休憩いたします。(休憩時刻 午前10時58分) ○議長(伊波廣助君) 再開いたします。(再開時刻 午前11時15分) 休憩前に引き続き一般質問を行います。27番 島袋亀次君の質問を許します。島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 議員諸公の皆様方、こんにちは。ただいま議長からお許しが出ましたので、通告してありました5項目、順次質問をさせていただきたいと思います。 まずは、西海岸地域の開発についてでありますが、市長の今年度の施政方針でも、西海岸地域においては、沖縄コンベンションセンターを中心に、宜野湾海浜公園、トロピカルビーチ、マリン支援センター、商業、宿泊施設等、多くの集客施設が集積し、コンベンションリゾートの基盤となる施設整備は進展しつつある、今後さらなるコンベンション支援機能の充実を進めてまいりますということでありますが、西海岸地域は当宜野湾市においても経済の自立としての最重要地域だと思っておりますので、西海岸地域の4項目挙げております。順次入っていきたいと思います。 まずは、宇地泊第二土地区画整理事業の直近の進捗率をお願いをいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。宇地泊第二土地区画整理事業の直近の進捗率ということでございますが、平成21年12月1日現在の事業の進捗についてでありますが、全体事業費の228億9,000万円に対して184億5,400万円余りで、約80%の状況であります。進捗としては、平成20年度末から比較しますと、約5%の進捗状況となっております。 内容としましては、造成工事2件、都市計画街路の照明工事1件、補償契約等の実施が14件などあります。街路の宇地泊・大謝名線に存在していました墳墓については、移転が完了したのに伴い工事を実施しまして、今年度末には宇地泊東線交差部までの供用を図りたいということで、現在施行中の状況であります。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) ありがとうございます。平成20年度からの比較をして5%の進行状況となっておりまして、現在は約80%の進捗率ということでありまして、造成工事もだんだん進んでいる状況だと、本員も目視して確認をしております。先ほど部長が答弁されたように、墳墓の撤去もなされ、工事も完了しているのも確認をしてまいりました。 そこで、1点だけ、墳墓のことでありますが、墳墓を1基解決して歩道整備をなされておりますが、そこの後ろのほうにも墳墓があと1基ございます。その墳墓がどうなっているのか、そして、あと1基、そしてこの墳墓の道向かいにも林に隠れて亀甲墓が1基ありますが、その2基の墳墓の状況の説明もお願いいたしたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 休憩いたします。(休憩時刻 午前11時20分) ○議長(伊波廣助君) 再開いたします。(再開時刻 午前11時21分) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。御指摘のその大きな亀甲墓等については、現在契約を一応締結して、年度内で処理する形で今終わっています。それと、もう1基のものについては、継続交渉中で、今現在のところはある程度の契約の合意は旧正明けにということで相手との合意は達しています。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 進行中と、旧正、2月ごろでしょうか、には解決ができる見通しだということで、喜んでおります。この宇地泊第二土地区画整理事業、今大きな事業といいますと、国道公管金を使用しての国道と区画整理事業の境の事業だと本員は思っておりますが、最終年度になっておりますこの国道公管金、平成20年度まででしたが、1年を延長をして、21年度、ことしで工事が終わらなければならない事業だと思っておりますが、この国道公管金の事業の総額と残っている残高、そして、今国道公管金の現状について御説明をお願いいたしたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) 国道公管金についてですけれども、今その全体の事業費等については、ちょっとしばらくお待ち願いたいと思います。全体の現況についてまず御説明したいと思います。 国道公管金については、平成16年度から平成20年度までということで事業の中で取り組みをしてまいりましたが、国との協議により平成21年度まで延伸してまいりました。この中で、国道沿いにありました建物等については補償実施を行い、去った11月末には建物の解体が所有者によって実行されてきました。これまで建物の移転補償について、権利者の方々並びに関心を寄せた議員諸公、御協力をいただいたことに対してお礼申し上げたいと思っています。 それと、そこに隣接する給油所の部分について、年度内の完成をめどづけを行いたいとして、現在引き続き関係権利者と鋭意協議を進めております。それについても、その給油所の本社というのですか、そこの会社が、財産的なものは沖縄県内の給油所が責任を持ってないということで、私どもの担当者を本土まで、これも議会中でありますけれども、行ってもらって、その協議を年度内である程度、お互い協力して年度内に解決しましょうという、ある程度の合意は一応もらっております。 それと、それに関連して、現在の交番が移転地の位置となっておりますので、これも県警との協議も踏まえて、並行して現在事業を進めていく予定となっております。国道沿道についての補償に関する件については、今現在鋭意協議中ということで、年度内に完成させるような形で、今鋭意交渉を継続中でございます。 ちょっと数字については、しばらくちょっとお待ちください。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) ありがとうございました。本員がこの最終年度の国道公管金の使途について質問をしているのは、この給油所の下に置いてあります埋設物、タンクといいましょうか、それが大きな問題にならないか、阻害要件にならないか、それを一番懸念しているわけでありますが、その辺のところの交渉、どういう条件でなされておりますでしょうか。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。まず最初のこの数値の件で、国道公管金の総事業費が予定額が12億3,583万円でございまして、現在12億1,996万円余りの執行で、あと1,586万3,000円程度、一応残っております。それと、給油所の件ですけれども、先ほども御説明したように、その会社、実際は給油所自体は沖縄の会社という形で運営はしておりますけれども、財産等については、その親会社である石油会社が持っているということで、県内のその会社の担当者と今まで協議を進めてきたのですけれども、それが財産等については本社と交渉してくれということがございまして、そして、その中で私どもの担当者、先ほども御説明しましたけれども、急遽本土のほうまで、その担当者、窓口等を踏まえて交渉を一応行ってまいりまして、年度内でお互い協力し合って解決していきましょうという合意には達しています。 ただ、今議員御指摘のように、その国道側を拡幅する部分に給油タンクですか、地下埋設物等があるものですから、それの移設とか、そういったものもまだ少し残っております。そして、先ほどちょっと御説明したのですけれども、そのタンク等が移設した後に今度また県警とか、そういったものが仮換地という形で指定されていますので、まずその給油所のタンク等の移設、そういった補償が終わり次第、その県警、そういったことの話にも通じていくというふうに思っています。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) ありがとうございました。給油所のほう、去った15日でしょうか、本土のほうに行って担当者のほうが交渉しているのも聞いております。本員が懸念しているのが、この国道公管金、総事業費12億円ということでありまして、その残が1,580万円余ということでありますが、その1,580万円の枠内で、この国道に面しております国道公管金で補償をされる枠内でおさまるかどうか、それが心配しておりますので、確認の意味合いで、この1,580万円の枠内でこの国道公管金を使っての事業が完了できるということの御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。国道公管金が残っているという説明をしましたけれども、その国道公管金ということについては、今給油所の補償費に充てるものかということではございません。国道公管金、そのいわゆる給油所側が最終的な国道拡幅等に伴って後退しないと国道の工事ができないという形で、若干その分について保留されている状況であって、その金額で補償ということではございません。別途補償費は計上して、その予算の中で、公管金の中での補償ということではございません。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 国道公管金は、この辺でとどめておきたいと思っております。 そして、この該地域、見渡して見るならば、まだまだ家屋等が残っている状況だと思っておりますが、今後の区画整理事業の施行に伴う補償等についてはどうなっていますか、御答弁をお願いいたしたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。その他の区画整理事業の施行についての補償とそういったものの見通しということでございますが、現在、事業を進展をさせるために約70件の契約実施による物件の補償が本年度も含み、その対象となっております。これは実際建物の棟数ではないのですけれども、一応補償の件数ということで、ほぼ70件程度ということでございます。事業区域内でのこれらの対象の中には、ひとり暮らしのお年寄りや、まだ建物調査そのものに御協力を得られない方々、また名義人が既にお亡くなりになっている方から、相続が実行をされていない物件の存在等があり、これらの関係者の協力等を得る努力を現在進めているという状況にございます。 先ほども述べましたが、現段階で事業費ベースで約80%を超える状況の中で、これらの物件等の補償の実施、工事の施行というぐあいで、事業執行は厳しい対応を迫られる状況と考えられますが、関係者並びに市民の協力をお願いするところであると思っております。 そして、また直接施行をしたらという一部の声でもあるのですけれども、とりわけ移転の実施、工事施行、地権者への使用収益の時期が不明であり、地権者の方々からその移転の時期の明示を強く要望されているところもあります。直接施行という形で行えるかどうか、直接施行は私ども事業実施者である施行者に与えられた権限であるにしても、直接施行についての論議は市内部でも意見が分かれるところであって、どうするかというのはまだ最終的な決断には至っておりませんけれども、その補償とかそういったものの中で、大変地権者の協力が得られない、そして建物等の調査等、そういったものにも応じてもらえないという地権者等もある関係で、今現在その辺については厳しい状況があるということでございます。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 今部長が答弁されたように、大変厳しい、本員もそう思っているわけでありまして、地権者の皆様方に御協力を願いたいという答弁でありますが、この大変厳しい状況でありますので、ぜひともこの辺のところは御努力を願いたい。 そして、あと1点、もう平成6年度からの事業でありまして、15年でしょうか、たちまして、関係地権者ももういら立ちを始めている状況だということは、本員も肌で感じているところであります。そして、地権者へのこの、先ほど答弁されたように、使用収益、いつできるの、いつお家が建てられるのという、いら立ちがもう見え始めている状況であるわけであります。そういう意味合いでも、この造成事業、早目に完了させていただきたい。保留地を処分をし、造成工事を早目にし、この地権者等に早目に使用収益をさせることを強く要望をいたし、そして、あと1点、この区画整理事業、もうそろそろ家屋も大分建ち始めております。スクールゾーン、真志喜中学校へのスクールゾーンとしての機能もだんだん果たしてまいっておりますが、この防犯灯、いまだかつて立ってございません。街路灯は立っております。この防犯灯の設置、これはどちらの責任で立てられるのか、区画整理の中で立てていかれるのか、原状回復という意味合いで、この辺のところはどうですか。 ○議長(伊波廣助君) 休憩いたします。(休憩時刻 午前11時37分) ○議長(伊波廣助君) 再開いたします。(再開時刻 午前11時37分) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。防犯灯については、原状回復という形で対応は一応考えていきたいと思っています。ただ、時期等については、まだその辺について、住宅とかそういったのが張りついていないところという、そういうこともございますので、時期等については、一応内部でその時期等について検討していきたいと思いますけれども、原状回復という点で、防犯灯については事業の中で検討していきたいとは思っています。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 区画整理内で原状回復をするということで、大変喜んでおります。 そこで、市民経済部長のほうに振らさせていただきたいと思います。以前、青色防犯灯ということで、モデル地区としてどうでしょうかという形の提言をさせていただきました。今、区画整理内で防犯灯は原状回復をするという答弁もいただきました。そこで、新しくできるこの防犯灯に青色防犯灯、現在では北谷町の宮城海岸、そして、あと1点ございますが、アラハビーチの前の道路に今設置されておりますが、この青色防犯灯、大変人間に対して副交感神経に作用して落ちつかせるという心理的なものがございまして、犯罪を抑えるということで、大分効果が出ているわけでありますが、その辺のところを、この宇地泊第2土地区画整理事業にモデル地区として指定をし、設置をしていくお考えがありますかどうか、御答弁をお願いいたしたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(新田宗仁君) お答え申し上げます。以前にも亀次議員のほうから、青色防犯灯の効用といいますか、そういったもので質問を受けた経緯がございます。確かに青色防犯灯はイギリス等で犯罪防止に役立っているということもありますので、先ほど建設部長からありましたように、原状回復という形で区画整理の中で実施をしていくという際に、地元の当然宇地泊自治会とこの協議を重ねて、そこら辺は実現できるかどうかを詰めていきたいというふうに思っております。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 大変いい答弁をいただき、ありがとうございます。この青色防犯灯、コストも高いというのも聞いておりますが、長い目で見たら大分効果が出るかと思っております。財政の面も見たら大変厳しいのかなと思いますが、この36.2ヘクタール全域で難しいならば、ある1路線でもよろしいです。これモデルケースとしてやっていただき、この効果が出ていくならば徐々に広めていく、そして宇地泊だけではなくて宜野湾市内一円、23行政区ございます。逐一的でもよろしいです。やっていかれるよう強く要望をさせていただきたいと思います。 次に、市道大山7号の進捗状況についてでありますが、本員も去った9月議会でも質疑し、事業進捗も大いに進んでいる感がいたしましたが、まだまだ用地買収も進捗率は上がっておりますが、9月議会では6筆がまだだということでありますが、変わった進捗率がありますかどうか、御答弁をお願いいたしたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。ただいま用地進捗率で、前回までの説明の中で6筆まだ契約していないところがあるということでありましたけれども、現在の状況として、契約ベースで9,696.31平米の中で9,386.59平米の契約済みで、用地については約96%を超えています。筆数ですけれども、53筆中50筆は契約済みでございます。現在見ますと、残る土地が3筆ということでございます。その残っている3筆の中で、1筆については今月中にも契約に至る予定で、ある程度の合意には達しています。残る2筆なのですけれども、引き続き誠意を持って交渉を継続して、円満に解決するよう努めてはおりますが、大変厳しい状況、1筆について厳しい状況、そして1筆については抵当権等の問題と、そういったもので、2筆について相当厳しい条件があるのですけれども、これについては任意によるお互いの合意による解決が困難な場合も想定しておりますので、その場合については速やかな収用委員会の採決を求められるよう、あらかじめ事業の認定を受けて、事業の計画的な遂行を図っていこうというふうに考えております。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 用地進捗率96%ということで、53筆中50筆ということで、数字的から見たら大分進んで、この事業スムーズにいくのかなという感がいたし、本員も安心していたところでありますが、この3筆、残り3筆、そして1筆はもう交渉が済んでおられるということは重々聞いております。あと2筆だというのも聞いております。個人的な情報は漏らさなくてもよろしいですので、この2筆の状況がまだ本員が理解できませんですので、もう少し詳しく御説明をお願いいたしたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。細かい話、詳しい話は個人情報とか、そういったものにも絡む場合がありますので、若干舌足らずな説明になるかもしれませんけれども、2筆とも大山小学校側のほうなのですけれども、1筆については、地権者がもう絶対公共工事、公共用地、そういったものに提供しませんという本当に強行な手段、私どもがアポをとって会いに行こうとしても、来るなというぐらいの厳しい方でございます。そして、あと1筆については、その土地に抵当権がかけられていて、その抵当権者と地権者、その抵当権かけた場合のいわゆる債務者というのですか、それと地権者が違って、結局その抵当権を外す作業、外すことを今のところやってもらえないという状況がありまして、その2筆については現在物すごい厳しい状況であります。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 少しわかったような感じがいたしますが、あと1筆がもう本当に絶対だめといいましょうか、今部長の答弁のように断固たる壁をつくっているのかなという感じがいたしますが、当局の強権といいましょうか、強制収用といいましょうか、そういうのをもしかけられたならば、その地権者、大分税の控除とかいろんな意味合いで損をするといいましょうか、そういうものになろうかと思いますが、そういうのも御説明もされて、それでもだめだということなのでしょうか、これは確認をさせていただきたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。今おっしゃったあるお一方は、公共事業には一切協力しませんということで、我々の交渉の中で、言葉の中で、一応強制収用、そういった云々の話まで、一応言葉としては出ています。ただ、それに対しても、明確にこちらの補償交渉に応じないという形で、私ども副市長、市長が本土との出張のたびに、もし時間とれましたら、交渉の席にお会いしてもらえませんかという御相談をやっているのですけれども、わざわざ公費を使って来る必要はないということで、もう門前払いみたいな形で、現在は本当にもう進展がないという状況でございます。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) この道路、市道大山7号、開通までにはまだまだ時間があろうかと思いますが、ぜひともこの1筆、皆さん方の努力をもって交渉を応じさせていただきたい、それを強く要望させていただきたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 休憩いたします。(休憩時刻 午前11時50分) ○議長(伊波廣助君) 再開いたします。(再開時刻 午前11時50分) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 次、宜野湾漁港の整備事業について、この事業、何の交付金事業だったのか、そしてこの事業の概要説明をお願いいたしたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(新田宗仁君) まず交付金事業なのですが、強い水産業づくり交付金事業という形で今執行しております。補助率は、国が3分の2、県が6分の1、市が6分の1という財源内訳になっております。 それから、事業概要ですが、当漁港は、西海岸において特に観光振興地域にも指定されておりますので、多くの観光客とか市民が憩える場所ということで、閉鎖的な漁港ではなくして非常に開放的な漁港を目指しておりまして、そういう意味で、休憩施設等の整備も含めて今進めているところでございます。事業としては、当初2カ年事業という形で実施をしておりましたが、県のほうの補助金の額といいますか、それが県内幾つもの漁港にもまたがっておりまして、当初20年及び21年の事業完了予定が20年から22年までの3カ年事業という形になっております。 具体的に、20年度は公衆トイレ2基、既にこれはもう事業完了しております。それから、21年は、漁港の南側のほうに芝広場というのをつくります。その中で、石積みで段差を設けるということで、1号及び2号の石積み等を予定をしております。それから、防護壁、それからその芝を張るために一部上物の土砂を撤去しなければいけませんので、土砂の除去、それから赤土防止のための工事が21年度を予定しています。22年度は漁港のほうに、奥側のほうに大きな防波堤があります。その上に眺望できるような展望施設、それからその通路の舗装といいますか、そういったものを予定しています。それから、ベンチを設置したり、最終的には芝張りを完了しまして事業は終わりたいというふうに、今計画としては順調に進んでいるところでございます。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 部長の答弁で順調に進んでいるということでありまして、この交付金事業、強い水産業づくり交付金事業でしょうか、3分の2、6分の1、6分の1ということでありますが、本員が申し上げたいのは、これはたしか1カ年事業だったと思っております。2カ年事業だと、大変申しわけない、2カ年事業だと思っておりますが、この2カ年事業が3カ年になった、それは交付金の決定が減額になったということでありますが、その交付金の確定が減額になった理由をおわかりでしょうか、そこまで調べて皆さん方はこの工事、市民がとっても待ち望んでいる公園なのです。水産業も含めて、ここでのコミュニケーションをとる事業だと思っておりますが、減額になったから3カ年にしましょうという、こういう安易な考えでは私はだめだと思っております。2カ年事業だったら2カ年でやっていただきたい。それを強く申し述べて、この質問を終わらせていただきたいと思います。
    ○議長(伊波廣助君) 休憩いたします。(休憩時刻 午前11時54分) ○議長(伊波廣助君) 再開いたします。(再開時刻 午前11時54分) ○議長(伊波廣助君) 午前の会議はこの程度にとどめ、残りの質問については、午後1時30分から行いますので、その間休憩いたします。(休憩時刻 午前11時54分) △午後の会議 ○議長(伊波廣助君) 再開いたします。(再開時刻 午後1時30分) 午前に引き続き、27番 島袋亀次君の質問を許します。島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 皆さん、では、午前中に引き続き質問をしてまいりたいと思います。 (4)のラウンドワンの用途変更申請について質問させていただきたいと思います。 このラウンドワンの用途変更申請、用途がどれからどれに変わることを申請されておりますでしょうか。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。現在営業しているラウンドワンの建物で、1階、2階を店舗としているのを遊技場に変更したいという申請でございます。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 店舗から遊技場ということで、ラウンドワンが平成21年2月21日に店舗として開業いたしましたが、今回店舗から遊技場に用途変更をしたいということでありますが、この用途変更申請手続までの工程、過程について御答弁をお願いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。建築基準法には通常用途地域、住居地域とか、そういった都市計画で用途地域が指定されたところで、基本的に建てられる建物等の制限がございます。ただ、その場合に、市の建築基準法施行条例でもありますけれども、建築基準法の中にもただし書きで例外許可という項目がございます。例えば用途規制で本来規制されている建物を、ただし書きの条項を利用して例外的に建てたい場合に許可申請というのと、それと建築基準法の中には高さの制限等もあります。そういったものを例外的にその高さ以上につくるものを認めてもらいたいという場合について許可申請という例外的許可の申請という形の手続がございます。 それの手続についての大体のプロセス、手順という形で説明したいと思います。まず、申請者から私どものほうの窓口のほうに、こういうことで、こういう建物、こういう高さ、こういうものをつくりたいという場合に、私どものほうに大体用途地域とかそういったものを調べて、権利者が調べて、建てられるかどうかを一応確認等に来ます。 そこで、私どもが、それは用途制限規制にかかるものという場合については、基本的にはできないという御説明をいたします。ただ、そこで、どうしても建てたいという場合について、私どものほうに許可申請とかそういったものを出せるかどうかという御相談が出ますけれども、基本的に、私どもの窓口のほうで、これこれはもうだめだなと思うものは、窓口の段階でだめですよというお断りをします。 ただ、その中で、判断できないものとか、他部、他課、宜野湾市のほかの課とか、そういったものとの関連性が強いものとか、そういったものについては一応ある程度内部協議、内部調整をかけます。そして、その中で本市としての、特定行政庁としての判断とかそういったもので、ある程度そういったことの建てられる要素とか、そういったものがあれば、ではということで許可申請を一応提出していただいて、その段階で、私どもの建築基準法の条例の中にもありますけれども、まず利害関係を有する人たちによる、公開による、いわゆる公聴会と私ども表現していますけれども、公聴会を開いて、その利害関係人等から意見を一応聴取します。その中で、公聴会の内容とかそういったものをある程度議事録とか、そういったものにまとめて、今度は特定行政庁としては、その公聴会の内容等も判断して、許可相当と思われる場合については、宜野湾市の建築審査会、そこに特定行政庁としては許可相当と思われますけれども、建築審査会に対してその許可することについて同意を求めるという形での諮問が行われます。 そして、建築審査会の中で、特定行政庁が判断した内容等について妥当と思われる場合については、その諮問された内容について許可することに同意するという形での答申が出されます。そして、その答申に基づいて私どもは最終的に、特定行政庁としては申請者に対して許可という形の回答をいたします。当然その許可を出したから、すぐ建築できるということではなくて、今度は許可が出たものについて、申請者側は建築基準法に基づいて確認申請というものを出します。その確認申請について、確認申請は、今回のラウンドワンもそうですけれども、民間による指定確認検査機関というのがございます。そこに出すか、特定行政庁である本市に出すか、そういった形で確認申請という手続が出されます。 そして、それと同時並行もしくは確認申請がおりた段階で、同時申請の可能性もありますけれども、今度は消防の同意等のものも出てきます。消防法の関係。それと、風営法に関するものについては、警察、公安委員会そういったものの手続等もございます。そういったもののもろもろの条件が認められた段階で、初めてその用途変更、工事等に着手できるものということで認識しております。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 流れ、工程が、今、部長の答弁で大体わかりました。ということは、現時点は利害関係人を集めての公聴会も終わり、許可相当分だということで建築審査委員会に諮問をされて、これは許可の答申まで出ておりますでしょうか。その辺まで御答弁を願いたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。今月の12月3日に建築審査会を開催はしております。ただ、最終的にその議事録等とラウンドワンさんと市において結ばれた協定書、協定の内容等について若干追加とか、そういったのが会長からの要望等もありまして、まだ最終的に宜野湾市の建築審査会から、市長に対する許可に対する同意という答申はまだ出てございません。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) まだ受けていないということでありますが、少しだけ戻りますが、公聴会も開かれたということで、たしか21年11月9日午後7時から8時まで、宜野湾ベイサイド情報センターにおいて公聴会が開かれておりますが、この利害関係人、これはどの範囲内までが利害関係人であるかどうか、御答弁をお願いいたしたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) 利害関係人の範囲ということでございますが、私どもは平成5年から特定行政庁ということで、建築主事を置く市町村ということで、こういった許可の手続とかそういったものについては私どものほうで一応承っておりますけれども、本市を含めて、県もそうですが、県内には特定行政庁として那覇、浦添、そして宜野湾市、沖縄市、うるま市という形であるのですけれども、その中も含めて利害関係人の範囲というのは、敷地の外周50メートルの範囲に存する土地・建物の所有者または借地人とするということでございます。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 本員が申し上げたいのは、この利害関係人の範囲なのです、部長。たしか部長たちは、50メートル以内の利害関係人に案内を出して公聴会を開かれたと思っております。それも利害関係人が114名おられる中、公聴会に参加された方は32名ということを承っておりますが、今回このラウンドワンの用途変更、これは利害関係人というと、50メートル範囲内では、本員は余りにも範囲が狭いのではないかという感じがするわけであります。今回のこの用途変更、これは宜野湾市民全体が利害関係人の対象となって公聴会を開くべきだったという感がするわけでございます。 そして、実際、この50メートル範囲内114名、参加者が32名。そして、公聴会を開いた。開いたという格好だけしか見えないわけでございます。これはもう宜野湾市の大きな問題だと本員は思っておりますが、部長の御答弁をお願い申し上げたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) 私どもは建築行政を預かる立場として、その利害関係人という場合について、いつもそういうお話等もありますけれども、実際の問題として、ほとんどの行政庁、本土の行政庁もそうですけれども、県も含めて、利害関係人というのは、敷地の周辺50メートル以内の土地、建物の所有者または借地人ということでとらえておりますので、私どもについては、ほかの、必ずしもこのラウンドワンさんということではなくて、ほかの事案が出てきたにしても、その範囲とかその利害関係人という解釈、それについては県も含めて、他の行政庁と同じような形で50メートルということでとらえています。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) では、もうちょっとさせていただきたいと思います。本員はこの50メートル、その法的なもの、それがどういうところから出ているのか、それが知りたいわけなのです。県がやっているから、特定行政庁の各市町村がやっているからということに聞こえるわけでありますが、これが部長が言う50メートルというこの範囲を、ちゃんと条例、法令と法的な問題も含めて根拠を示していただきたいということなのです。よろしいでしょうか。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) お答えします。先ほどと同じ答弁になるかもしれませんけれども、私どものその特定行政庁、建築行政を預かる立場として、ほとんどの行政庁に意見を聞くというよりは、その範囲とか、そういったものについて問い合わせとか、そういったものを踏まえて一応やっていくのですけれども、現在まで、県も含めてその50メートルという形、そしてこれについては、私どもも事務を進める上で必要な事務提要みたいなのもありますけれども、そういった中でも基本的に50メートルということで一応とらえております。 ただ、今回のラウンドワンさんのものについては、市民経済部の協力を得ながら、これまで協定を結ばれた方々、そういった方々にも今回の公聴会の日時、場所、そして公聴会については公の場所と、近くでその公聴会の案内の掲示ということがございますが、今回については、真志喜の自治会、宇地泊の自治会と、そして市の掲示板、さらにその50メートルの範囲の人たちには文書でもって送付して、案内はしてございます。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) では、本員は根拠のない50メートルだと理解はいたしませんが、しっかりとこの辺のところを答弁できるような根拠を持っていただきたいと思っております。 そして、あと1点、公聴会は何回開かれたのか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) 開催は1回でございます。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 本員もこの議事録といいましょうか、公聴会のを持っておりますが、これにも事務局は、公聴会は何回行われますかという質問に対しては、通常1回でありますということで、1回で終わっているかと思っております。 本員は、この1回で本当に皆さん方、公聴会の方々の意見が集約できたのか。そして、先ほども申し上げましたように、参加人数の問題。これは30%前後だと思うのです。参加人も少ない。そして、公聴会も1回。それで本当に地域の方々の意見が集約できたかどうか、甚だ疑問でありますが、この辺のところをしっかりとやっていただきたいことをお願いをいたしたいと思いますが、これが店舗から遊技場に変更ができた場合の話でありますが、これは風営法の適用を受けるわけでありますかどうか、確認だけさせてください。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) 建築審査会からの最終的な答申は、まだ出てはいないのですけれども、その許可の形で進むということで今想定していますけれども、最終的にそれが、建物が、私どもの許可等に基づいて工事等が進められて、風営法の許可を受けた場合については、私どもが許可した1階、2階部分については遊技場として当然風営法の適用を受けますので、当然その1階、2階については風俗営業等に関する法律の適用に入ります。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 許可が出ましたら風営法にかかるということで確認がされましたが、ここで風営法をちょっとだけ読まさせていただきたいと思います。これにかかる問題といたしましては、風営法第2条第1項第8号の適用を受けるゲームセンター施設に18歳未満の少年が午後8時以降に立ち入ることを禁じております。8時以降禁じておりますとちゃんと書かれておりまして、そして、あと1点、沖縄県警察でも、「条例で定める午後8時以降の18歳未満の立ち入りに加え、特例を設けて午後8時以前でも、営業者が定める入店制限に違反した場合にも補導の対象となる」、そして、あと1点、「メダルコーナーに18歳未満の少年が保護者同伴なしで、また、学校の制服や学校指定の体育着などを着用して立ち入った場合、午後8時以前でも不良行為少年として警察の補導対象となります」ということで、ちゃんと書かれておりますので、その辺のところも重々重視していただきたいことを強く要望しておきたいと思います。 その件に対しては終わりまして、次に、時間がございませんが、暴走行為への対策についてに移らせていただきたいと思います。 暴走行為、本員も毎日、睡眠不足でいら立っているわけでありますが、暴走行為の現状、それから御説明をお願いいたしたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(新田宗仁君) お答え申し上げます。まず、暴走族について、ダサイ族という形で宜野湾署を中心にネーミングをしています。ダサイ族については、当初58号マック前を中心に暴走行為が繰り広げられていましたが、現在では、現状としては58号バイパスで、宇地泊から伊佐のローソン前までをぐるぐる回る形で暴走行為が繰り返されています。 特に大山のローソン、ファミリーマート、58号沿いにありますが、そこら辺でたむろしながら毎晩暴走行為をしていると。特徴としては、従前20台から30台だったのが、3台から4台のバイクで暴走しているというのが現状でございます。 ○議長(伊波廣助君) 島袋亀次君。 ◆27番(島袋亀次君) 暴走行為は、もう部長も重々現状を知っておられると思いますので、沿道沿い、本当に朝方まで暴走行為で、いらいらしっ放しといいましょうか、そういう形でありますので、ぜひともしっかりと取り締まりをしていただきたいと思います。 残された質問に対しましては、資料等をいただきましたが、質疑ができなくて大変申しわけなく思っております。次に回していきたいと思っております。どうもありがとうございました。 ○議長(伊波廣助君) 以上で、27番 島袋亀次君の質問を終わります。 ○議長(伊波廣助君) 暫時休憩いたします。(休憩時刻 午後1時56分) ○議長(伊波廣助君) 再開いたします。(再開時刻 午後2時13分) 休憩前に引き続き一般質問を行います。3番 喜舎場保君の質問を許します。喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) 皆さん、こんにちは。結・市民ネットワーク、3番議員の喜舎場保でございます。議長に通告してありました一般質問、許可がおりましたので、順をちょっと入れかえて質問を行ってまいります。 まず最初に、いじめ問題とその防止対策についてお伺いいたします。うるま市の集団暴行事件は大変悲惨な事件でありました。今議会でも多くの議員の皆様が質疑をされていることでもその重大性は明白であります。本市におきましても、いつでも起こり得る事件ということで、これまでさまざまな対策が論じられてまいりましたが、その実効性に対してはどんなものかと疑問を感じる部分があります。事件の起きるたびに対策会議を持ち、緊急集会を開き、生徒にアンケートをとる。しかしながら、忘れたころに同じ事件が発生する。このことの繰り返しのように思えてなりません。 確かに行政や学校ができることには限界があることは否めません。地域を挙げて子供を見守ろうとか、家庭との連絡を密にしようとか、しかし防ぐことは非常に困難であります。特にサイバーいじめと言われる携帯メールやブログへの悪意の書き込みは、相手を特定できない場合が大変多く、大変に巧妙化をしております。そして、そのことが多くのトラブルの原因になっています。夜中の2時に呼び出したり、あいつは生意気だからみんなでクルソーとか、いつまでに何万円持ってこいとか、こういうようなことが実際にあるわけです。 教育委員会の皆さんにお伺いしますけれども、皆さん、このような事例は把握しておりますでしょうか。このようないじめを把握しないと対策は打てないと思うのです。指導部長は、本市におけるいじめは、小学校・中学校各1件だとおっしゃっておりましたけれども、これは何を指しての各1件なのか、その子細について御答弁をお願いしたいと思います。 あとは、自席より質問を進めてまいります。よろしくお願いします。 ○議長(伊波廣助君) 指導部長。 ◎指導部長(下地邦敏君) それでは、ただいまの御質問にお答えをいたします。今年度のいじめの件数の小学校1件、中学校1件ということの中身でございますが、それでは学校名、それから特定の子供の名前が出ないような形で、ちょっと概要説明をしたいと思います。 小学校1件に関してですけれども、これは、ある部活動に入っている子供さんが、登校時に腹痛を訴えていたということがありまして、結局学校に行くのが嫌だということで、おなかあたりがこう痛いということを訴えていたそうなのですけれども、これが約2カ月ぐらい、時々しか学校には行かないということがありまして、周囲はちょっといじめがあるのではないかということで、本人から話を聞いているのですけれども、本人はそれを否定をしていたということです。その後、母親がその状況を察して、本人から部活動のメンバーからいじめられているという訴えがあって把握したという事件が1つありました。部のほうでも父母会を持ったり、学校でも母親とか家族、それから担任、生徒指導等々の話し合いを持って、また部の担当とも連絡をとりながら指導に当たったという件が1件、小学校のほうであります。 中学校の1件ですが、これについては、先ほどありましたようにメールの嫌がらせが最初にあったということがあります。そういうメールによって、ある公園にこう呼び出されたということがありました。幸いにも母親が察知をして、公園に出向いてこの加害生徒を捕まえて指導をしたと、保護者とも含めて指導をしたと、それを受けて学校のほうでも指導をしたといった事件が1件ございました。以上が報告しました1件の中身でございます。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) 今、指導部長からありましたけれども、いじめというのは、このように本当に表面化していないところでたくさんあるのですね。ですから、それをどういうふうに皆さんが把握していくかというのが問題なのです。 ですから、皆さんアンケートをとっておりますけれども、生徒からのアンケートをとって、いじめがあるかとか、どうとかという話をしますけれども、アンケートをとってもいじめの実態は表には出てこないのです。どうしてかといいますと、いじめられる側はチクったと言われるのが一番恐いのです。彼らはカウンセラーにも心の奥の中は見せません。仕返しの恐怖というのが先に立ってしまうからなのです。ですから、いじめによる自殺が多く発生するのも、追い詰められて逃げ場を失った子供たちが最後に逃げる場所がその自殺というところなのです。ですから、その辺というのはしっかりと把握をしていかないといかぬというふうに思います。 そして、今回のうるま市の事件は、いじめがあることを学校も把握している中での事件です。学校・地域がその状況でも手が打てなかったところに大きな問題があると思います。学校側を責めているわけではありません。むしろ、いち早く学校側がいじめを把握していることを表明した校長先生の発言は、大変勇気のある行動だったと私は思います。今、私たちがやらなければいけないことは、即効性・実効性のある対策であり、そのことをともに考え検証していかなければならないというふうに考えております。 それでは、本市におけるいじめ対策の実効性に関しまして、教育委員会としてはどのように考えておりますでしょうか。御答弁をお願いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 指導部長。 ◎指導部長(下地邦敏君) お答えいたします。実効性のある対策ということが今求められている状況であるということは、委員会としても非常に考えて、何をすれば本当にそういった状況が未然に防止できるのかといったことは、非常に大きな課題解決として必要なものだというふうな認識は持っています。 そういうことで、とりあえずそれぞれの課題等に関しては、前回も申し上げましたけれども、基本的な、これをすれば確実にそれがなくなるといったことはなかなか難しいことで、申し上げましたように、現在5つのことに関しての取り組みを各学校に実施してもらっているということであります。 それについては、1つは、やはり心の教育をしっかりやろうと。子供たち一人一人に、いじめそのものが決していけないのだという認識をしっかり持ってもらいたいということがあります。2つ目は、学校としましては、不登校の子供たち等に関する個別的な状況把握、そういった関連する子供たちへの指導、そういったことをしっかりやるようにということがあります。それと、生徒指導体制をしっかりつくって、子供たちにいつでもそういういじめが未然に防止できるような連係プレーをしっかりやってもらおうということをやってもらっております。それから、やはり地域と父母との連携をしっかりするといったこと。こういった内容について、総合的に家庭・学校・地域が一体となってその対策に当たるということを今基本的には進めているところでございます。 こういう子供たちがどういう動きをするかということが非常に予測不能な部分というのも当然あります。ただ、我々としては、それをできるだけ早目に察知するような状況というものをつくり出すということが未然にしっかり防止するということになるということで、我々としてもそういう面では、去った「青少年を守る対策会議」を開いたところで、そのあたりをしっかり地域の皆様にも各関係機関にも呼びかけをしたところでございます。それぞれの立場でしっかりやって、その連携をしながら取り組んでいくことが、やはり重要なところではないのかなというふうに感じております。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) 指導部長、今の話で、いろいろその子供たち、いろいろ教育をしたり対策会議を持ったりということをおっしゃっていましたけれども、実際問題として、具体的にどう動くかというのが問題です。結局は、その青少年を守るという大会を持ったにしろ、その後の具体的な動きというのは全く見えません。ですから、その単発の大会で終わってしまうのかということが非常に問題だと思うのです。ですから、学校だけでこの問題というのは、解決はできないものと私は思っております。 確かに皆さんがおっしゃるように、その地域連携が大切だということは大変よくわかります。しかしながら、その後の行動がないというふうなところが非常に問題だと思うのです。皆さんが今学校単位で取り組んでおられること、学校で取り組んでいること、それを具体的に学校単位でありましたら、御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 指導部長。 ◎指導部長(下地邦敏君) 先ほどお話し申し上げました5つの緊急対応ということで、早速事件があった後に校長会を開きまして、そのあたりを周知徹底をして、早速学校でそれを取り組んでほしいということをお願いをしてありました。 その後、取り組みの後に報告を受けました。例えばある小学校、まず命の大切さの授業を全校で実施をしたという報告があります。それから、校長の講話の中で、命の大切さを校長自身が子供たちに呼びかけたということがあります。 それから、別の学校では、職員朝会で、全学級でこのうるま市の事件にかかわる道徳の授業を実施するということの確認をし、実際に授業をしております。 それから、子供たちの遊び場の点検とかいったことが、集まる場所の確認ということがありますけれども、具体的に、ある中学校では、その学校の周辺の子供たちのたまり場になる場所の確認をし、ある中学校では、もう緊急にPTAを集めて毎日確認をしようという取り組みをしている学校もあります。 それから、各学校に来ている補助員、SSWとか自立支援指導員とかそういった方々との具体的な現状に合った連携、これまで以上に子供たち理解のためのことができないかということをそれぞれの学校で話し合いをし、実際にこれまで以上の相談活動の充実をするという取り組み等々、そういったあたり。それから中学校においては、やはり何といっても生徒指導体制というのがとても大事なことですので、改めて今現在実施しているこの生徒指導の具体的な取り組みそのものが、本当に効果性があるのかどうかという話し合い等を各中学校ではしっかりやっております。 あと、これからのことですけれども、先ほどの中で「地域との連携」という話もありましたけれども、やはり中学校区で設置してありますその中学校区生徒指導連絡協議会等々も、大体のところが月1回程度で実施をされていると思いますけれども、やはりその機能をこれから今以上に充実させて、それぞれの校区の中で関係する方々が具体的な方策まで話をしながら詰めていくということが今後大事になるのではないかなということで、このあたりも強化を呼びかけているところでございます。各学校の状況というのはそれぞれ似たようなところもありますけれども、それぞれの状況に応じて、対策5項目に関してしっかりやっていただいているというふうに思っております。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) そういうことですよね。小学校の子供たちには本当に命の大切さを教えていく、中学生にはこういうふうな形で実際に見える形で何か行動を起こしていくということが、私は必要だと思うのです。ですから、今おっしゃっておりましたスクール・ソーシャル・ワーカー、SSWの方たちとか、自立支援指導員、本当によく機能していると思うのです。しかしながら、絶対数が足りなくて彼らの負担も非常に大きくなっているように思えるのです。ですから、地域の力が必要になってくるのではないですかということであるのですけれども。 実は、きのう那覇市の「生徒サポーター」という制度をテレビで紹介していました。地域のボランティアの方を中学校に配置し、問題のある子たちをサポートしていく制度でありまして、この方たち学校に出てきまして、まず土日もいろんな子供たちに携わるボランティアをやっているわけです。その様子を紹介しておりましたけれども、こういうふうに直接子供とかかわりを持って話を聞いてくれる人材の発掘が大変急務になっていると思うのです。本市にもこういう方は大勢いらっしゃるのですね。ただ、そのことを体系化していないだけなのです。このことに関してはいかがですか。 ○議長(伊波廣助君) 指導部長。 ◎指導部長(下地邦敏君) お答えいたします。学校のほうに、子供たちのそういったさまざまな問題を解決するために送っている、派遣をしている方々というのは、例えば先ほどありましたように、SSW、それから教育相談員、自立支援指導員、立ち直り支援コーディネーター、それから県から派遣されているスクール・カウンセラー、児童生徒生活支援員等々そういった役目の方々がいらっしゃるわけですけれども、この御指摘の部分に関しては、確かに、より機能的にそれぞれの役割を果たしてもらうということが大事なところではないかなということで、実はその担当者を緊急にぜひ来ていただいて、その後、それぞれの学校での取り組みの状況と今後の対応のあり方等に関して、それぞれ意見を拝聴しながら、「今の緊急事態にどう対応するか」というテーマで連絡会を持ちまして、それぞれのその意識の中にその役割をしっかりとやりながら、子供たちを救っていこうという思いが重々伝わってきましたので、このあたりもまた充実する方向に向かっていっているのではないかなというふうに考えております。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) 今、部長からありました連絡会議、これ今まで取り組みが本当に弱かったと思うのです。以前は、家庭支援会議というのが各校にありまして、定期的に連絡会を持たれていたのです。今はそれはなかなかないということで、非常にどうなっているのだろうなというふうな感じはしますけれども、ただ今その役割を担っているのが、はごろもサポートネットワーク会議だと思うのです。しかしながら、その会議も決められた時間の中での会議であり、本当にもっと突っ込んだ議論が必要なのではないかなというふうに思うのです。 ですから、その中で、本来は具体的な方法論を模索していく必要があるのだと考えているのですけれども、現在は個人情報保護条例がありまして、公にできないというジレンマもあると思うのですけれども、また、「子ども理解のための指導・支援カルテ」も本来は北谷の事件の反省を踏まえてスタートしたはずなのです。しかしながら、県教育委員会の協議会といいますか、そういうふうな形で、現在はそのカルテ自体が悪いというふうな解釈をされております。しかし、「子ども理解のための指導・支援カルテ」自体は、家庭に問題を抱える子や不登校の子、虞犯少年を救おうという本来の趣旨があると思いますので、ぜひ原点に立ち返って研究をしていただきたいというふうに思います。 そこで、やはり課題となるのは、地域連携の強化だと考えているのですけれども、はごろもサポートネットワーク会議を充実させるためにも、平日の昼間の会議ではなくて、地域の人が集まることのできる曜日、例えば土日とか、時間帯を設置していただきたいというふうに思っております。そうすることで、実際に子供たちに接している人たちの意見を取り入れることが可能になるのだと思いますけれども、できれば先ほど部長がおっしゃっておりましたように、中学校の校区で会をつくって、そこで連絡会を結成してみんなで情報を寄せ合うというふうな形をとれば、非常に機能しやすいというふうに思うのですけれども、その考え方に対してはどういうふうに思いますか。御答弁をお願いします。 ○議長(伊波廣助君) 指導部長。 ◎指導部長(下地邦敏君) お答えいたします。現在中学校区にあるそういった組織というものは、先ほど申し上げましたように、中学校区生徒指導連絡協議会、中学校区ですから小学校も含めて、その地域の自治会長さん、警察、民生指導委員等々関連の方々が、その中で情報交換しながら、子供たちの生徒指導上の問題解決のために話し合いをするといった組織だというふうに理解していますが、これも実は今回の事件等々の発生した後に、この機能的な面は実際どうなのだろうかということも我々としても考えました。 ちょっと調べてみましたら、まだまだ充実しているという状況ではないのかなと。これも地域によってちょっと差がある部分がありまして、宜野湾市全体が、ある意味では今の機能をきちっと強化するということが当面大事かなと思っております。まずそれをしっかりと固めまして、その中から具体的な方策等々を対策ができるような話し合いに持っていけるようなことを、我々としても支援をしていきたいなというふうに思っております。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) 部長、だから私が言うのはその辺なのですよね。ただ、皆さんは、いわゆるヤンキーと言われる子供たちが、10名ぐらいコンビニのところにたむろしているところに、民生委員の方や婦人団体の方々が注意することができると思いますか。できないですよね。絶対できないです。しかしながら、地域で活動している人たちの中には、そういう人や団体の中には、それをできる人がたくさんいるのです。だから、それぞれの役割分担をきちんとすることで、「顔の見える地域」という言葉の本来の意味が生きてくるというふうに思うのです。 去った10月10日に、普天間中学校で、新城区青年会主催による「エイサー祭り」が開催されました。青年会エイサー発足30周年を記念しての事業で、手づくりの祭りでありましたけれども、副市長初め、教育長、宜野湾警察署長も御列席いただきまして、800名程度の集客があったわけでございます。 それのそもそもの出発点は、自分たちが世話になっている地域に恩返しをすることができないかというところから始まっております。彼らの議論の中から、自分たちの母校、普天間中学校が派遣費が足りなくて困っているらしいとか、中学校で金銭せびりが発生したらしいとか、深夜徘回が多いらしいよということを彼らは知って、それでは中学校区の青年会全体に呼びかけて、地域づくり、青少年健全育成をみんなでやろうではないかということになりまして、その実現にこぎつけたわけであります。私もその会議に参加させていただきましたけれども、各青年会の代表たちが中学校区のことを真剣に論ずる姿は、本当に頼もしく思いました。 当日は、校区内、青年会が5団体、老人会、婦人会、子供会、空手教室と、たくさんの団体が参加しておりまして、教育委員会にも協賛をいただきました。そして、先日、バザーの売り上げの中から10万円を中学校に寄附したと校長先生から報告がありました。 このように、若い人たちも地域貢献への意欲を持っているということがわかるのです。ですから、青年会は自治会との不協和音が多いという声も聞きますけれども、筋道を立てて彼らの目線に立つことができれば、地域づくりの大きな戦力になっていくと私は思っております。ですから、このことから、青年会をこういうふうな連絡会に入れ込んで、いじめ防止等に活用していくということは、皆さんどういうふうにお考えですか。御答弁をお願いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 指導部長。 ◎指導部長(下地邦敏君) お答えいたします。今いただきました御提言ですけれども、非常にありがたく承っております。青年会のこれまでの活用は、学校によっては、学校行事への参加依頼をしている学校も中にはあります。それから、運動会とか文化祭、文化祭に向けてのエイサーの指導ですか、これをお願いして一緒にやっているというところもございます。それから、校区の自治会の青年会長との連携を図りながら、遊び非行の子供たちへの声かけをお願いしているというところも、例としては少ないのですけれども、あるようです。 そういうことも含めまして考えますと、やはり青年会の皆さんの力をおかりするというのは、とても今後大事になってくることではないのかなと思っておりますので、委員会としても積極的に協力依頼をやってみたいというふうに考えております。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) 中学生が一番恐いのは、3期上くらいまでの先輩だそうです。私たちや先生方や警察は彼らは恐くないのです。手が出せないのですから。ですから、抑止力があるのは、青年会、彼らなのです。本当。先日、私の周りで金銭せびり問題が発生しまして、その件をどうしたものだと思っていたら、青年会の若い連中にこういうことであったとちょっと調べてくれということを言ったら、2日間で解決したのです。だれがいつどこでだれから幾ら取ったか彼らはすぐに調べがつくのです。どういうふうにしているかといいますと、各地域の青年会に連絡して、その下に、またその下に、またその下にと彼らはおろしていくわけです。ですから、要は3期、4期上ぐらいまで先輩が言うことは、彼らは絶対うそはつけないわけです。こういうふうな形で彼らを使っていくと、使うという言葉は悪いのですけれども、そういうふうにしていかぬといけないのではないかなと。 ただ、やっぱり危惧するのは、その柱になる青年たちにしっかりと目的意識を持たすことができなければ、逆の方向に向かっていってしまいます。悪い方向に向かいます。それをやらないといけないと。要は、青年会の育成を我々がしっかりとできれば、地域の力は加速的に増していくわけです。 今現在、宜野湾青年連合会はいろんな問題に取り組んでいます。とりわけ青少年健全育成に大きな力を注いでいると聞いております。彼らとしっかりと連携して、彼らが学校に足を運びやすい体制づくりをして、中学生のよき兄貴分として活動してもらうということが大切だと思っております。 小中学校におけるいじめの問題は、本当に目に見える形であらわれるときには、もう非常に深刻な状態になっているときが多いのです。ですから、私たちは通り一遍での対策ではなくて、あらゆる情報網を使い、そのことに対しきちんと役割分担をしていく。例えば学校や学内以外での情報を整理していく。家庭では子供の様子をチェックする。地域の方々は、たまり場をチェックして通学路の安全を確保していく。老人会・婦人会は、声かけ運動、あいさつ運動、いわゆる顔の見える地域ですよね。青年会はさっきも言いましたけれども、彼らの兄貴分としての役割。PTAは、はごろもサポートセンターや交番所と直結をした夜間巡回指導等の活動をやっていくと。それを取りまとめるのが行政の役割だと私は思うのです。それをきちんと下までおろしていく。今までは下までおりていないのです。 ですから、何よりもやっぱり大切なのは、そういうふうなことを皆さんがきちんと自覚を持って、よくしていこうという気持ちを持っていけば、この子供たちのいじめ問題、大きくなる前に改善ができるというふうに思っております。ですから、行動のできる方々をしっかりと確保していく、これが本当の地域連携だと思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。 では、この問題の最後ですけれども、皆さんの抱負といいますか、意気をちょっとお聞きしたいのですけれども、いかがですか。 ○議長(伊波廣助君) 教育長。 ◎教育長(宮城茂雄君) お答えいたします。ただいま喜舎場議員の御提言、大変ありがたく承りました。私たち教育委員会は、4月に私が着任してから一番大事にしているのは、「安全安心な教育環境づくり」であります。これをもう第一優先にして教育行政を進めたいということで来ております。 今回のうるま市での事件も、私たちはしっかり受けとめまして、幼児・児童生徒の安全安心を守るための日常実践ということで考えています。ねらいとしましては、「幼児・児童生徒の生命を守り、健全に育てる安全安心な学校・地域をつくるための関係機関が一体となって日常的に実践する」。先ほどありましたように、何か事が起こってから大騒ぎするのではなくて、起こる前に起こさないように未然防止をしっかりするということを一番私たちの心がけとして今考えているところであります。 そういうことで、教育委員会ですること、それから学校ですること、それから家庭ですること、地域社会ですること、関係機関ですることという5つの実践内容を私たちは押さえまして、今取り組み強化をしているところでございます。 そして、最後に、今実際の実働的なものとして、私が4中学校の校長先生初めお願いしているのは、4中学校におけるPTAのOBの方々をしっかりこう活躍してもらって、その方々が地域におけるリーダーでありますので、地域のやっぱり力を発揮するためにも、この方々の組織をしっかりつくっていただいて、地域を巻き込んで子供たちのこの行動を健全にしていただくような組織を今つくりたいと思っております。そういうことで、各中学校長に今声かけをして、実際にこうしたらどうですかというふうな助言をしているところでありますけれども、実際ある中学校は既に動き出しているところもありますので、ぜひこれからも、私たち宜野湾市では、子供たちの健全育成のために日常的に安全安心の教育環境ということで、しっかりやってまいりたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) ぜひ御尽力をお願いしたいと思います。 それでは、次の質問に入っていきます。2番目に基地周辺の環境整備についてを質問いたします。本市は、真ん中に米軍基地普天間飛行場があるため、市民の住環境にも多大な影響を及ぼしております。新城区においては、市民の生活道路や住宅も基地と接し、大変な迷惑をこうむっております。 先日、当区自治会長より要請があったと思いますが、フェンス沿い市道、普天間3区新城1号の雑草・雑木の除去の件でございます。当該地は、のり面が高く足場も悪いために作業には危険を伴う場所であります。夏場の区民大清掃の際には、周辺の住民が作業を行ったのですが、危うく転落という場面があったようでございます。自治会としては、区主催の行事で区民にけが人を出すことは絶対に避けなければなりませんので、今回の要請になった次第であります。予算の調整をするということだったらしいですが、進捗はどのようになっておりますでしょうか。御答弁お願いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 基地政策部長。 ◎基地政策部長山内繁雄君) お答えします。新城のフェンス沿いの雑草・雑木の除去については、第一次的には米軍が除去することになりますけれども、米軍側が予算等で対応できない場合については、沖縄防衛局が対応することになっております。 経過としましては、新城自治会から、ことしの8月24日に、「市道に隣接する軍用地の保守管理について」という要請を受けて、沖縄防衛局と調整をして、10月2日と10月15日に、在沖海兵隊基地キャンプ・バトラー施設技術部、それからキャンプ・フォスター営繕部、沖縄防衛局地方調整課、それから施設管理課、新城自治会、それと市と、現場立ち会いを行っております。 その後、米軍側から予算対応が可能かどうか検討することになっておりますけれども、現在までキャンプ・フォスターの営繕部のほうで、実施時期についても含め検討中ということでございます。今後とも早急に対応するよう申し入れていきたいというふうに思っております。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) もう12月半ばでありまして、正月も近いものですから、今新城区では、地域の環境美化整備をちょっと行っている最中でありますので、ぜひ早急な対応をお願いしたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 次に、同じ道路沿いでありますけれども、大雨のときには、基地からの雨水が濁流のように流れ込む箇所があります。それに伴い土砂も大量に流れ込み、側溝が詰まる状態になってしまいます。地域の方々が自主的に掃除をして撤去しているわけでありますけれども、ふたがコンクリートのため動かすのが大変な状況です。 地域の方々の要望は、外して清掃のしやすいものに変えてくれということであります。そこの現場を把握しておりますでしょうか。把握しているのであれば、その現況対策を御答弁をお願いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 建設部長。 ◎建設部長(稲嶺盛政君) ただいまのお話にお答えしたいと思いますけれども、大雨時に基地内から大量の水が、土砂と一緒に出てきて、それが側溝等に流れ込み、側溝等が詰まり、周辺にそのまた水があふれ出しているという状況で、私どもその話の状況は一応聞いて確認はしております。現在、実際には喜舎場議員のおっしゃるような形で、側溝の詰まり等について、まだ実際対応されていないというのも認識しております。 ただ、それについて大変申しわけなく思っているのですけれども、私どものほうで通常道路パトロールとかそういったことをやりながら、問題がある箇所については随時対応しているつもりではあるのですけれども、まだまだ私どもの人的対応も含めて十分行き渡らないところがあると思うのですけれども、市民や住民から要望等あれば、私どものほうでは、できるだけ住民の要望に沿えるような形での対応、今の側溝のふた等についてコンクリートのふたで、住民がちょっと取り外して側溝の修理が清掃ができないという状況等があれば、私どものほうでその辺について清掃も含め、またふたを取りかえできるか、十分その辺については検討をさせていただきたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) ぜひ検討をお願いしたいと思います。といいますのは、本当にもう何でああいうふうなふたをつけたのだろうかなと思うぐらい、掃除ができないような形になっておりますので、現場を再度確認していただいて、お願いしたいと思います。 次に、普天間第二小学校の運動場の防球ネットの設置についてお尋ねをいたします。さきにも取り上げたことがありますが、そのときは教育委員会の回答では、設置スケジュールがあるので順次進めていきたいとのことでありました。その後の進展はありましたでしょうか。御答弁をお願いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 教育部長。 ◎教育部長(伊佐友孝君) 議員さんがおっしゃっているのは、第二小学校のグラウンドの東側かなと思いますけれども、南側については平成8年に防球ネットを設置されております。東側については、壁面が約5メートルぐらいですか、それから上にフェンスが2メートルぐらいで、大体その高さである程度は防げているのかなとは思っておりますが、ただスポーツの進行上、もし必要があるということであれば、学校とも調整もしながら検討してまいりたいなと思います。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) 教育委員会は、そういうふうな形の回答になるだろうなというふうに思っておりましたけれども、普天間第二小学校は、現在、本土のマスコミでも事あるたびに取り上げられる基地と接する小学校であります。フェンスの向こう側というのは、治外法権でありまして外国なのです。小学校のサッカーボール、野球のボール、飛び込んでも取りに行けないです。前も言いましたけれども。 基地政策部にお伺いいたしますけれども、基地があるがゆえに校庭で伸び伸びと遊ぶこともできない子供たちは、不平等をこうむっていると思いませんか。防球ネットは教育委員会の仕事だから我々は関係ないというのか、それとも第二小学校のフェンスを15メートルにしてほしいという要望だと基地政策部の仕事になるのか、その辺のお答えをいただきたいと思います。 ○議長(伊波廣助君) 基地政策部長。 ◎基地政策部長山内繁雄君) お答えします。普天間第二小学校は、基地と隣接している、そういう意味で日々騒音や墜落の危険性が指摘されているところではございます。また、教育環境上も支障があってはならないものと考えております。 提供施設の、政府は責任がございますから、防球ネットの予算等も含めて、これは対策を講ずるべきものだというふうに思っております。私たちができることがあれば、それの要請等もやっていきたいなというふうに思っております。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) 今、基地政策部長から前向きな答弁があったわけでございますけれども、基地あるがゆえに子供たちの教育に支障が出ているのであれば、本来は本当に基地政策部みずから、私たちが率先してやりますよというぐらい言ってほしいと思ったのですね。 市長にお伺いいたしますが、民主党を中心とした政権が発足し、前政権とは違い、市長の言うことに耳をかしてくれるようになったのではないかと思います。そうであるならば、緊急課題としてこの問題は、私は取り上げていかないといけないのではないかなと思うのですけれども、市長、御見解をお願いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 市長。 ◎市長(伊波洋一君) 喜舎場保議員の質問にお答えいたします。今、第二小学校の防球ネット対策についての質問でございますが、教育委員会のほうで現在行っている防球ネットに加えて、あとどの程度の防球ネットが必要とされているのか。これについては調査をしながら、今基地政策部長からも答弁がありましたように、基地との関係でする必要があるということがわかれば、やはりこれについては、政府に対しても所定の措置を講ずるよう取り組んでまいりたいと、このように思っております。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) 市長、ありがとうございます。普天間基地の撤去は地域住民の願いであります。しかし、現在の状況では若干時間かかるかなという、これもしようがないですよ。でも、子供たちの教育は待ったなしなのです。ヘリの騒音で授業を邪魔されて校庭でも伸び伸びと遊べないと、この状況をしっかりと見据えて、ぜひ国のほうに交渉をしていただいて、子供たちのために頑張っていただきたいなというふうに思います。 それでは、次の質問ですが、いわゆる通称「普天間第二小学校サブグラウンド」の整備についてお伺いいたします。この場所は、普天間第二小学校の校舎新築工事の際に、仮校舎を設置した場所、校舎完成後そのまま多目的広場として借り上げた軍用地であり、現在は普天間3区、新城区、喜友名の3自治会で運用をしております。運動のできる公園のないこの地区では、唯一グラウンドゴルフやウオーキングを楽しめる憩いの場所であります。区民運動会もここで開催し、地域の老人会は定期的にグラウンドゴルフをしております。軍用地ですので固定施設はつくれず、簡易トイレと水道が設置されているのみの状況でございます。 以前は、ギンネムの茂った地を地域の方々が整備し、現在は芝生を張り詰めてありますが、その管理が大変なのです。何しろ広い土地なものですから、芝生を刈るのも3日がかりなのです。これまで有志の方々が持ってきてくれました乗用タイプの芝刈り機を使用していたのですが、最近故障しまして困っております。 さらに、簡易トイレも老朽化しておりまして、もうちょっと困っている状況が続いているものですから、お年寄りの方々は週2回のグラウンドゴルフを楽しみにしておりますし、家に引きこもりがちな人も誘い合っております。このように、お年寄りの健康維持にも貢献している施設でありますので、芝刈り機と簡易トイレの設置を要望いたしますが、いかがでしょうか。御答弁をお願いいたします。 ○議長(伊波廣助君) 基地政策部長。 ◎基地政策部長山内繁雄君) お答えします。第二小学校のサブグラウンドについては、先ほど議員がおっしゃったように、普天間3区、新城、喜友名の自治会の依頼に基づいて、これは平成10年4月から現在使用されているところでございます。 簡易トイレと芝刈り機の設置については、部内、関連部署とも協議をしながら、まずは検討をさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) お年寄りにとりまして、適度な運動と仲間との語らいというのが、何よりの老化防止と病気の未然予防だと言われております。本市は、公園用地もままならないような現実でございますので、ぜひ御配慮をいただきまして、前向きに検討をお願いしていただきたいなというふうに考えております。 それでは、最後の質問に移っていきます。公立学校における労働安全衛生管理者配置について、先日の知念吉男議員の質問で、本市における労働安全衛生管理体制のあらましを知ることができましたので、確認をしながら質問を進めていきたいというふうに思います。 そもそも「労働安全衛生法」は、労働災害の防止と労働者の職場環境の改善・健康管理を目的に整備された法律であると理解をしております。基本的に50人以上の職場には配置義務があり、本市においては、大山小学校と嘉数中学校が該当するというわけですが、まだ配置していないということを確認しております。 本市の教職員の中でも、病休が6名、メンタル面での問題を抱える方が12名もいるというふうな事実があります。その原因は、父母とのあつれき、職場での人間関係、業務の多忙等と推測されるということでありましたが、特定はされていないという答弁でした。その中で、業務の多忙ということがありましたが、具体的に今の教員の多忙さとはどのようなことなのか、実例を挙げていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(伊波廣助君) 指導部長。 ◎指導部長(下地邦敏君) それではお答えいたします。学校の先生方の多忙さということであるわけですけれども、非常にもうこれだというふうな具体的なものを挙げるというのは、非常に難しいと思うのです。 先ほどのいじめの話もあるように、学校現場の中には、そういったいろんな状況が日々刻々と発生するという状況に、対応しなくてはならないということがいろいろ出てくるということも現在としてあるわけです。それでも基本的には、子供たちに1日の中で5時間から6時間の授業をやらないといけないと、それから部活動の指導をしないといけないと、それと地域との連携もしないといけないと、いわゆる学校教育活動の中のさまざまな面に関して、特に子供たちの将来を担っている教職員は、ある意味ではこれだけすればいいという気持ちではなくて、できるだけいろんなことをやってあげたいという思いで常々動くと、ついつい時間がなくて業務をこなすのに大変苦労するといったことが現実的な実情ではないのかなと。 ですから、我々としては、学校においてやらなければならない課題というのはたくさんございます。子供たちの学力を上げるために、例えば子供たちを残して指導しないといけないというのも、現実の子供たちを見て必要であればやらないといかぬわけです。そういうもろもろのものが必要なものがこう積み重なって、やはり現実的にいろんな社会の変化とともにやらなければならないことというのは、確かにふえてきているなという実感はあります。先生方は、それに対して一生懸命努力して、課題解決をやろうとしているという状況で忙しさがあるのではないかなというふうに私なりに思っております。
    ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) 今ありましたように、生活指導であるとか、子供たちとの日々の対応、部活指導、地域連携もしないといけないと。本来は教員という職業は、児童生徒に勉強を教えるのが第一でありまして、そのことに専念できない現在の教育体制、その辺に私は問題があるかと思うのです。ですから、私が先ほどもいじめの問題で言いましたけれども、役割分担をきちっとして、先生方はそういうふうな子供たちの対応をしていくというふうなシステムをつくらぬと絶対いけないと思うのです。 ですから、今の現状のままだと、ますます深刻な状況が予測されますので、その辺の改善も含めて、労働衛生安全法の理念に基づいて早急の管理者の配置をすべきだというふうに思っております。予算の関係もあろうかとは思いますけれども、ぜひ皆さん、そういうことを声を強く出して、配置をお願いしたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(伊波廣助君) 指導部長。 ◎指導部長(下地邦敏君) お答えします。今、御指摘のとおり、やはり先生方は、安心して健康的にいい職場環境の中で、子供たちのために頑張っていただかないといけないという思いを持っていますので、やはりぜひこれは、法的にも決められたことでもございますので、早急に対応して実施したいというふうに思っております。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) 次に、50人未満の職場においては、推進委員の選任をしないといけないとありますけれども、これはどのような状況ですか。 私が聞き取りをしたところによりますと、推進委員が単独で業務を進めるのではなく、学年主任を中心に連絡会を定期的に持っているという答えがありましたけれども、こういうふうなやり方はいいのか、私はいいと思うのですけれども、どうなのでしょう。 ○議長(伊波廣助君) 指導部長。 ◎指導部長(下地邦敏君) お答えいたします。推進委員に関しては、49人以下の学校で位置づけるということになっておりまして、今小学校10校のうち5校、中学校は1校において推進者が選任をされている状況ではありますが、まだ完全に全校というわけにはいかないようですけれども、基本的には養護教諭等々がその推進役になれるものだというふうに考えておりまして、学校で実際その校医の先生方を含めて、保健安全委員会と保健委員会といったものが実際ありますので、そういったもの等を含めながら、一緒にその委員会を開催するということも、推進者の会を開催するということも可能だと思いますので、できることは早速呼びかけてやってもらおうかというふうに考えています。 ○議長(伊波廣助君) 喜舎場保君。 ◆3番(喜舎場保君) といいますのは、メンタル面での悩みを相談することが非常にやりづらいと、言いかえれば隠す傾向が強いというふうに聞いています。自分が病気だということをやっぱり隠したいというふうなところもあるのでしょうね。ですから、どこの職場でもこれ同じだと思うのですけれども、先輩が後輩の悩みの相談に乗ってあげる、それが一番効果的だと思いますので、ぜひ学年主任を中心にするとか、教務主任を中心にするとか、そういうふうな形でしっかりと取り組んでいただいてもらいたいというふうに思います。以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(伊波廣助君) 以上で3番 喜舎場保君の質問を終わります。 以上をもちまして本日の全日程が終了いたしましたので、本日の会議を閉議いたします。なお、次の本会議は12月18日午前10時から会議を開きます。本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでございます。(散会時刻 午後3時17分)...